普段の無表情は苦痛で歪み、顔

上一篇 / 下一篇  2018-05-06 12:09:19

 普段の無表情は苦痛で歪み、顔色は青白い。そして――、吐く息が酒臭い。「二日酔いだね。頑張って」「薬……、持っているだろ?」ガイアの台詞を頭髮生長速度にした同室のクラスメート三人が、サキカに詰め寄ってきた。とは言っても、立ち上がる気力すらないのか、這うようにしてサキカに向かってきただけである。「本当かっ!…………っ痛てぇ……」大声を上げたら頭に響いたらしい。頭を抱えて悶える。同室に止まったガイアと三人のクラスメート全員が、二日酔いになったらしかった。「持ってないよ」――作ればあるが。そのことは口にはしない。この調子ならば、サキカや先生を除くほぼ全員が二日酔いの可能性すらある、とサキカは頭の隅で冷静に分析した。「マジかよ……」ガイアは滅多に口にすることのない言葉を発し、頭を抱えた。サキカが薬の材料を持っていて作ろうと思えば作れる可能性があるということにすら、考えが至らないらしい。治癒魔法の類いに二日酔いの原因物質を取り除く魔法もあるが、それは光属性と水属性の混合魔法で、火属性と闇属性しか持たないガイアは使うことができない。頭痛を治すことだけなら簡単な無属性治癒魔法でできるが、原因が身体に残ったままではすぐに頭痛が振り返すであろう。サキカの属性が火属性と光属性ということになっている今、その魔法をサキカが使うわけにもいかず、ガイアは必然的に薬に頼るしかないのだ。「少しは反省した? 飲み過ぎると後が辛いってこと」「……ああ、とても、な」ガイアは掠れた力のない声で答える。サキカは小さく笑みを漏らして、“ボックス”を開いた。.


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