侍女の後について狭い廊下を歩き、

上一篇 / 下一篇  2018-05-05 13:36:52

 侍女の後について狭い廊下を歩き、衣装部屋には数分かかって到着した。皆、中の様子に目を奪われ、入り口で立ち尽くした。色とりどりの着物が並んでいる。その色は、とてもHKUE DSE 學生はないがオルス語では表しきれない。男子の着物は奥の方だと片言のオルス語で示されて、サキカたちは呆然と周りを見回しながら奥へ進む。「これが、着物」魂が抜けたような、そんな声を発したのは、多分アークだ。というのも、あまりにも艶やかで荘厳な光景に、サキカですら呼吸をするのを忘れかけていたからだ。というのも、この城に入ったことは数回しかなく、それも全て総帝として足を踏み入れている。無論、この着物で埋め尽くされた部屋に案内されたのははじめてだ。サキカを拾ったのは、冬也の父親である誠治であったが、誠治は天皇の直系であったにも関わらず屋敷を構えることすらしていなかった。勿論、このような部屋が誠治の家にあったわけがなく、サキカにとって見慣れない光景である。呉服屋や着物を売る店にはいったことがないわけではなかったが、それらは庶民向けの店であり、ここまで発色の良いものはあまり売っていなかった。それがずらりと並んでいるのだ。目を奪われない方がおかしいだろう。「サキカ、着流しにするか? 袴はくのは面倒だろう?」なぜか付き添ってきていた冬也が、一着の着物を手に取り訊ねた。「え、……うん。袴は却下だね。正装する必要はないだろうし、最近じゃ着流しも正装になり始めてるみたいだし」冬也に話しかけれて我に返り、あまり袴をはいた記憶のないサキカは、すぐに同意した。反射的に口にしたのはジパング語で、だがオルス語を話しているような感覚があるのは、幼い頃に一年以上東の国で過ごしたためだろう。.


TAG:

 

評分:0

我來說兩句

顯示全部

:loveliness: :handshake :victory: :funk: :time: :kiss: :call: :hug: :lol :'( :Q :L ;P :$ :P :o :@ :D :( :)

日曆

« 2018-08-15  
   1234
567891011
12131415161718
19202122232425
262728293031 

數據統計

  • 訪問量: 569
  • 日誌數: 9
  • 建立時間: 2018-04-14
  • 更新時間: 2018-08-01

RSS訂閱

Open Toolbar