「自分で魔法でどうにかするから、

上一篇 / 下一篇  2018-04-25 10:22:33

 「自分で魔法でどうにかするから、気にしないで」サキカが丁寧に、しかし必死に断ると、ユリアスは渋々諦めた。不満げな様子が、表情から伝わってくる。「ならせめて…HKUE 傳銷、“清めの風”」風属性初級魔法“清めの風”――名前の通り、身体等を綺麗にするための魔法である。同じような魔法が火属性や水属性、光属性に存在する魔法であり、初級魔法の中でも中位に属しているため、中等部生にでも使えるような簡単な魔法である。風がサキカの風邪で火照った身体を駆け巡り、汗や垢を取り除く。「これぐらい、させてください」拗ねた様にそっぽを向いたユリアスであったが、その瞳がどこか悲しげで、サキカの胸が締め付けられた。――なぜ悲しそうな目をしているのか。それは自分のせいなのだろうか。考えれば考えるほど、胸の締め付けは強くなる。今まで感じたことのないそれは、ユリアスに恋感情を抱いているのが原因なのだろうか、と頭の隅で冷静に状況を観察している自分がいる。それはともかくとして、今は礼を告げるべきだろう。「……ありがとう」言葉と共に笑顔を向ければ、ユリアスはパッとこちらに向き直り、嬉しそうな笑みをこぼした。「はい」先程とうって変わった表情。やはり自分が原因だったのだろうか、と再び思考を巡らすが、断続的に襲ってくる頭痛のせいで思考が纏まらない。「お腹は空いてませんか?」ユリアスは木桶の中の水に浸かっていた手拭いを持ち上げ、しぼると、丁寧に畳んでサキカの額の上にのせた。「……あまり」消化器官が上手く働いていないのか、腹が減る気配は全くなく、それどころか寝る前よりは楽になってはいるものの相変わらず吐き気がする。もし今、何か食べたとしたら、嘔吐してしまう可能性が高い。.


TAG: HKUE 傳銷

 

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