身体中に走る締め付けられるような

上一篇 / 下一篇  2018-06-20 19:51:21

 身体中に走る締め付けられるような激しい痛みに片膝を着き、口から勝手に漏れ出す情けない悲鳴を唇を噛むことで堪える。──魔力を十分の一に封じるその魔法は、魔力が供給されたたHKUE DSEにもとに戻ろうとしているのだろう。辺りが騒がしい。双子龍の声が聞こえる。しかし、サキカにはどうすることもできない。何かが軋む音がして、左手首に巻き付いていた感触が消え去る。──魔封具が壊れたのだ。──そして。ガチリという金属音がした。身体から痛みが引いていく。荒くなった息を整えながらゆっくりと立ち上がると、酷い立ち眩みに襲われた。咄嗟に身体強化をして身体を支える。「サキカ!」目を開けると、人型をとった双子に足止めを食らっているガイアの姿が見えた。教師たちの方は、いつの間にか姿を現したプラチナウルフのセネルに威嚇され、彼らは青ざめた顔で後退りしていた。その足元に黒猫が佇んでいる。何かをするわけでもなく、ただ静かな瞳を教師たちに向けていた。「瞳が……」動きを止めたガイアが、呆然としたようすで呟いたのが聞こえた。──封印が戻ったお陰で、サキカの瞳の色も蒼へと戻ったのであろう。「……すみません、もう大丈夫です」少しばかり声が掠れてしまっているのには、目をつぶってもらおう。いつものように笑みを浮かべれば、彼は険しい表情を僅かに緩めた。「セネル、もういいですよ」『なんだ、つまらん』頭に直接響くプラチナの巨狼の声に苦笑を漏らす。.


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