勘で探し当てた細い川の近くの茂み

上一篇 / 下一篇  2018-06-12 23:41:28

 勘で探し当てた細い川の近くの茂みに腰をおろし、その後は夕食をとり──昼御飯がよほどわびしかったのか、ユリアスは涙ぐんだ目で美味しいと連呼していた──、夜襲の危険性を回避すべく交代で頭髮再生時間ずつ寝ることにして、ユリアスが先に寝ることになった。しかし、いざ、ユリアスが寝るときになって、彼女はサキカに頼んできた。「ひ、膝をかしてください」ラウが配ったリュックサックの中に入っていた茶褐色の毛布を引っ張り出していたサキカは、思わず手を止めて顔をあげれば、顔を朱色に染めた彼女と目が合う。辺りはすっかり暗闇に包まれているが、エメラルドグリーンの瞳は、はっきりとした色彩を放っていた。もしかしたら、彼女は枕がないと眠れない体質なのかもしれない。「い、いいけど……。固いと思うよ?」動揺が声に現れてしまった。気がつかれていたら恥ずかしい。サキカは見た目ではわからないだろうが筋肉質だ。太股もしっかりとした筋肉で覆われており、寝心地はよくないだろう。断る理由もないため了承の言葉を口にしたが、膝枕というのはする方も恥ずかしいということがよくわかった。「ぜ、全っ然かまいません!」首がもげそうなほど強く首を横に振った彼女に、木の幹に身体を預けたサキカがどうぞと膝を示せば、彼女は嬉々としてそこに頭を乗せて、自分の分の毛布を被った。「……おやすみなさい」「お、お休み」右頬を下にして、サキカと反対の方を向いたユリアスは目を閉じる。──女性の寝顔というのは、不躾に見てもよいものではないだろう。ユリアスから目をそらしたサキカは、一日分の身体の汚れを落とすべく、火属性中級の清めの魔法を自らの身体にかけて、ついでにユリアスの身体にもそれをかけてから、魔力を探るために集中すべく、ゆっくりと目を閉じた。.


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