文化祭当日――朝

上一篇 / 下一篇  2018-04-12 15:50:14

 文化祭当日――朝、華やかに飾り付けられた校舎へと足を踏み入れ、通常通り教室へと登校したサキカを待ち受けていたのは、衣装や化粧道具を持った女子生徒達であった。髮線後移に登校していたアークと共に、女子生徒達に囲まれる。「え……?」サキカは何事かと首を傾げた。アークは眉をひそめ、不機嫌面。サキカと同じく事態が理解できていないのだろう。一人の女子生徒が口を開いた。「さぁ、サキカ君、アーク君? ……覚悟しなさい!!」一斉に飛び掛かって来る女子生徒達。サキカはわけがわからぬまま、咄嗟にアークの腕を掴み、脱兎のごとく逃げ出した。暫く派手に飾り付けられた廊下を走り、後ろを振り向く。誰も追いついて来ない。サキカは深く息を吐き、どうしてこうなったのかと考え始めた。しかし、その思考は、アークによって中断された。「……なんで、そんな、に……足早いん、だ…よ……!?」アークは息も途切れ途切れに、呼吸が乱れてすらいないサキカに向かって叫んだ。サキカのギルドランクはクラス最下位のEの落ちこぼれで、戦闘訓練などを見ても体力はあるとは思えないだろう。そして、筋肉など殆どついていないように見えるだろう華奢な身体つき。実は中身は筋肉質であるが。どうみても、見た目は長距離を走るのにはむいていなさそうである。実は筋肉質である、と話したところで、実際に裸にでもならなければ信じてもらえそうになく、サキカは笑みを浮かべて誤魔化す。「あっ! サキカ君!!」女子生徒のソプラノ声。もう追い付かれたのかと振り返れば、そこには見覚えのある顔があった。「ユリ……」よくよく思い返せば、先程自分を呼んだ声も、確かにユリアスのものであった。.


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