俺とエートの部屋が近いので、ハルが羨ましそうで淋し

上一篇 / 下一篇  2019-03-14 01:36:54

俺とエートの部屋が近いので、ハルが羨ましそうで淋しそうな目で俺たちを見る。その目がまるで「構って?」と訴えてるようで、俺はとうとうハルの頭を撫でた。そりゃあもう、大型犬を撫でる時のように家務助理慮なく、わしゃわしゃと。「うわ!?カレナ、ちょっと何す……か、髪が乱れる!」「いやー、撫でやすい頭だー」「何の嫌がらせだ!?」俺が容赦なく撫でたため、少しくせ毛の赤い髪は酷い有様となった。まあ髪が乱れただけで特別容姿に損害はないのだが、ちょっと笑える。「おまっ、自分でやっといて笑うか?まったく……」「ははっ、悪い悪い。そんな淋しそうにするなよ、入り浸るから」な?と、俺たちを穏やかに傍観していたエートにいきなり振る。エートは目を瞬いたが、否定してハルを落ち込ませることもないと思ったのか結局は頷いた。「いや、あんまり入り浸られてもどうかと」「眺めが良さそうだから拒否権なし」「……お前、目的それか」「まあ、確かに最上階は見晴らし良さそうですね」ヨミの説明にあった魔法陣へ向かいながら、そんなことを話す。口では嬉しくなさそうなことを言ってるが、ハルの顔は嬉しそうだった。どうやら眼が口程にモノを言うタイプらしい。魔法陣は複数人で入ってもちゃんと希望階を「聞き分ける」らしいので、3人で魔法陣を踏み、ハルに向けて軽く手を挙げる。「んじゃ、後でな」それに対して本当に入り浸る気か、と小さく聞こえたと思ったところで、視界が変わった。階の違うハルの姿は当然なく、俺とエートは魔法陣からフロアに降り立つ。転移は一瞬だった。俺のよく使う、「魔法のようなチカラ」で行う瞬間移動と似てる。俺の1311号室は廊下の角で、向かいが1312、隣が1309という配置だった。エントランスに廊下や扉を見ただけで何処のホテルだ?と言いたくなってたが、中を見て更にその思いを深める。「……どっから金出てんだ?」つい、呟く。呟きを拾った隣のエートが、くすりと笑った。「国から補助金も出てますから」「ああ。後でハルに幾ら出てるか聞いてみるかな」「いいかもしれませんね」寮の部屋は4年間変わらないため、もし2年でクラスが変わってもエートとは付き合いが続くことになる。まあ俺がいつまでこの世界に居るかは不明だが、それを踏まえて改めてお互い「宜しく」と言い合った。


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