病気や怪我に関することは、知識もあれ

上一篇 / 下一篇  2018-04-27 19:47:31

 病気や怪我に関することは、知識もあれば経験もある。しかし、たかが十六年しか生きておらず学生の立場であるサキカがそのようなことを口にしたところで、信じてはもらえないだろう。困って暗瘡針る様子が伝わったのか、男性はふと力の抜けた笑みを浮かべた。「……まあいいさ、会わせてやるよ」藁にもすがる思いなのだろう。男性は酷く悲しげに笑った。××××××××××××「…………妻のエリサだ」店の扉の鍵をかけて、店の奥にある先程少女が出てきた扉から居住のための空間に足を踏み入れ、一室に案内された。微かに匂う異臭。シングルサイズの簡素なベッドに、一人の女性が目をつむり横になっている。「これは…………」女性の姿を見たサキカは、思わず顔を歪めた。布団から出ている手や顔の皮膚に、黒い斑点がいくつも浮き出ている。熱があるのか、荒く細い呼吸を繰り返しており、女性の額からは汗が滴り落ちて行く。――これは、ウィルスや細菌による病気などではない。ある魔獣が持つ毒による中毒だ。その魔獣は個体数が非常に少ないために、医者が病状を把握できなかったの無理はないだろう。しかしながら、その魔獣は下級クラスの小さな魔獣であり、ギルドの依頼かか何かで森に行ったときに運悪く出会ってしまい知らず知らずのうちに体内に毒が入ってしまうような出来事が起こったのだろう。とりあえず、解毒をしなければならない。この毒は遅効性の毒であり、徐々に身体を蝕んでゆく。この様子を見る限り、あと一日遅ければ、彼女は助からなかっただろう。レイトたちは伝染病の可能性を危惧してか、彼女に近寄ろうとはしない。「ねぇ、治るの……?」そばかすの少女が、泣きそうな顔でサキカを見上げていた。先程までの笑顔の面影は全くない。少女は本当は母親であるこの女性が心配でたまらなかったのだろう。.


TAG: 暗瘡針

 

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